『仁和寺』

御室御所[おむろごしょ]の名で親しまれ、春は樹高の低い遅咲きの御室桜で賑わう。
仁王門の左手にあるのが御殿と呼ばれる宸殿。勅使門の前に広がるのが白砂の南庭(だんてい)。

   
白書院・黒書院に巡らされた回廊を進むと池を配した北庭、植え込みの築山に茶室飛濤亭、
五重塔を望む。さらに宸殿左正面に尾形光琳の自邸から移築されたと伝えられる遼廓亭がある。

   
一方、仁王門を真っ直ぐに進むと中門があり、右手に五重塔、左手に御室桜、正面が金堂だ。
寛永年間、御所紫宸殿を移築したものだが、その時に新造された御所紫宸殿は火災で燃えてしまったので最も古い紫宸殿の遺構を残す。

   
広大な境内なのに、寺というより雅な雰囲気が漂う。大内山の紅葉の頃も美しい。

   

醍醐山

少しハードですが森閑とした森の中はとても気持ちいい。午前中に登り、帰りには醍醐寺三宝院などの見学を。

醍醐寺三宝院の庭は一見に値する。だが、私の醍醐寺行きは三宝院止まりでなかなか上醍醐まで行けずにいた。
春、1時過ぎに登り始め夕方4時半頃戻ってきた。女人堂から出発。

1kmほどで不動の滝に着く

暫く上り坂が続くが、途中から一気に下る。そこが上醍醐寺の寺務所。ここには寺の名ともなった醍醐水が湧いている。
柔らかな味わいの美味しい水だ。一息つけ、少し登るとて開山堂はじめ如意輪堂、五大堂などがある。
帰り道、秀吉の醍醐の花見の際、花見御殿が建てられたという尾根のような平地を見た。

登り口の女人堂からこの槍山まで茶屋が八棟建てられ桜700本が植えられたという。
今は木々が茂るが、当時は全山桜の、それは華やかな光景だったのだ。