御室御所[おむろごしょ]の名で親しまれ、春は樹高の低い遅咲きの御室桜で賑わう。
仁王門の左手にあるのが御殿と呼ばれる宸殿。勅使門の前に広がるのが白砂の南庭(だんてい)。
白書院・黒書院に巡らされた回廊を進むと池を配した北庭、植え込みの築山に茶室飛濤亭、
五重塔を望む。さらに宸殿左正面に尾形光琳の自邸から移築されたと伝えられる遼廓亭がある。
一方、仁王門を真っ直ぐに進むと中門があり、右手に五重塔、左手に御室桜、正面が金堂だ。
寛永年間、御所紫宸殿を移築したものだが、その時に新造された御所紫宸殿は火災で燃えてしまったので最も古い紫宸殿の遺構を残す。
広大な境内なのに、寺というより雅な雰囲気が漂う。大内山の紅葉の頃も美しい。